白髪が生え始めるのは何歳からが多い?生えやすくなる要因は?
自分の髪の毛の中に初めて白髪を発見したとき、「この年齢で白髪が生えるなんて!」とショックを受けてしまうことがあるかもしれません。白髪は年齢にともない増えていく傾向にあるので、誰にでも起こり得るものです。白髪が生え始める平均的な年齢について知っておくと良いでしょう。
この記事では、白髪が生え始める年齢について解説します。また、白髪が生えやすくなる要因や、日常生活での対策についてもお伝えします。白髪が気になり始めたら、ぜひチェックしてみてください。
目次
白髪が目立ち始めるのは何歳から?
白髪が目立ち始める平均的な年齢は、男女ともに35歳頃です。30代後半(35~39歳)になると多くの人の頭髪に白髪が目立つようになり、7割近い人に白髪が生えるといわれています。ただし、白髪が生える年齢には個人差があるため、あくまでも一つの目安として参考にしてみてください。
それに対して、10代や20代で白髪が見られる場合は、一般的に「若白髪」と呼ばれます。近年は35歳よりも低い年齢で白髪が生え始めるケースも多く見られることから、白髪と若白髪を見極めるのは難しいといえるでしょう。若白髪は、加齢以外の要因が重なって起こっている可能性があります。
【参考】:「白髪は何歳から生える?平均年齢は?男女差はある?」
白髪が生えやすくなる要因
先ほどお伝えしたように、白髪は30代後半になると多くの人に見られるようになります。その一方で、さまざまな要因が重なって白髪になる可能性も考えられるでしょう。ここでは、白髪が生えやすくなる要因についてそれぞれ解説します。
遺伝
まれに、遺伝的な要因によって先天的に髪に色をつける「メラニン色素」が生成できず、白髪になる人がいます。ただし、白髪になる遺伝子はないため、遺伝によって両親と白髪の生え方が似るというわけではありません。
加齢
加齢にともない、メラニン色素を作る「色素細胞」や、色素細胞を作る「色素幹細胞」の働きが衰えて白髪が生え始めます。色素細胞や色素幹細胞が正常に機能しなくなり、メラニン色素の色がつかないまま髪が生えてくることで、白髪になる仕組みです。
ストレス
ストレスは白髪と関係があると考えられています。詳しいメカニズムはまだ解明されていないものの、ストレスによって交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、色素細胞を作る「色素幹細胞」が減少してしまうのです。色素細胞が不足すると、メラニン色素が十分に作られなくなり、白髪につながります。
生活習慣
毎日の生活習慣が白髪に影響を与える可能性があります。たとえば、栄養バランスの悪い食生活によって髪に必要な栄養素が不足すると、白髪につながる点に注意が必要です。また、日中の紫外線による頭皮や髪の毛へのダメージも、白髪や抜け毛の原因になると考えられています。
白髪は元の色に戻る?
白髪が生え始めてから、その後に元の黒色へ戻ることはあるのでしょうか。実は、白髪には元の色に戻る可能性があるものと、戻らないものがあります。それぞれの白髪の状態や、黒髪に戻る場合のメカニズムを確認してみましょう。
まず、黒色に戻る可能性があるのは、「色素細胞」が存在していながら機能していない白髪の場合です。色素細胞は、髪に色をつける「メラニン色素」を作っています。この細胞が正常に機能しなくなることで、メラニン色素が作られなくなり、白髪が生じてしまうのです。つまり、色素細胞が再びメラニン色素を作れるようになれば、黒髪に戻る可能性があります。
一方で、黒髪に戻らないのは、「色素細胞」がなくなってしまった白髪や、色素細胞そのものを作る「色素幹細胞」がなくなってしまった白髪の場合です。色素細胞がなくなってしまうと、髪に色をつける「メラニン色素」を作れなくなるため、その後は黒髪に戻ることがありません。
白髪が黒色に戻るかどうかは見分ける方法がなく、また白髪1本1本によって状態が異なります。できるだけ白髪が増えないようにするために、日常生活で髪に良い習慣を意識して過ごしましょう。
白髪が気になり始めたときの主な対策
白髪が気になり始めたら、市販の白髪染め用品でお好みの髪色に染めて、きれいなカラーをキープすると良いでしょう。また、日々の生活で白髪対策に取り組んで、できるだけ白髪が増えないように気をつけることもポイントです。最後に、白髪が気になり始めたときの主な対策をご紹介します。
バランスの取れた食事をする
毎日の食生活では、バランスの取れた食事を意識して、さまざまな食品から髪に良い栄養素を取り入れましょう。たとえば健康で丈夫な髪を作るには、乳製品や肉類に含まれる「タンパク質」、牡蠣や海藻類に含まれる「亜鉛」、レバーや豚肉に含まれる「ビタミン類」が必要です。白髪対策では、これらの食品を含む栄養バランスの良い食生活を続けることが大切です。
十分な睡眠を取る
頭皮の血行不良は白髪にも影響を与えます。眠っている間は副交感神経が働いて、皮膚の末梢神経が動き、血流が良い状態になります。血流は頭皮に栄養を届ける作用と関わるため、白髪対策では睡眠不足の解消に努めましょう。血行を改善し、健やかな髪を育むためには、日々十分な睡眠を取ることが大切です。健康的な睡眠時間の目安として、毎日7~8時間は眠る時間を確保しましょう。
ストレスを溜めない
ストレスは髪の健康にも大敵です。白髪が気になり始めたら、普段の生活で意識してリラックスできる時間を作り、できるだけストレスを溜めないよう心掛けましょう。ストレスが溜まっているときは、心身や行動に不調が現れます。そんなときは、ウォーキング・ジョギング・サイクリングなどのリズム運動に取り組んだり、15分程度の日光浴をしたりするのがおすすめです。
また、白髪の悩みが原因でストレスを感じているなら、市販の白髪染め用品を使っておしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。気になる白髪をヘアカラー剤で染めて自分らしいヘアスタイルを叶えると、前向きな気持ちになれることがあります。なお、生えてきた白髪を抜くのは、毛根を傷つけるため好ましくありません。白髪染め用品をはじめとした、ストレスの軽減につながる対処法を見つけてみましょう。
【関連記事】:「白髪対策はいつから?白髪を目立たせないヘアスタイルのポイント」
白髪が気になり始めたら何歳からでも対策を始めましょう!
ここまで、白髪が生え始める年齢の目安や、白髪が生えやすくなる要因、白髪対策まで解説しました。白髪が目立ち始めるのは35歳頃からといわれ、10代や20代で生えるものは若白髪と呼ばれます。加齢は白髪が生える要因の一つであり、毛根にある「色素細胞」や「色素幹細胞」の働きが衰えることで、多くの人に白髪が見られるようになります。毎日をストレスなく過ごすためにも、市販の白髪染め用品を上手に活用しておしゃれなヘアスタイルを楽しみながら、日常生活で髪に良い習慣を続けることが大切です。白髪が気になり始めたら、ご紹介した情報を参考にぜひ対策を始めてみてください。